唯澄公記


何気にケータイ対応。画像はiモードサイトに置いてあります


10月の休日予定日
1、3、7、8
11、13、15、16
21、22、26、28

変更もあるやも知れんけど、参考までに記載
↑実際変更あったし・・・

10月1日
今日は郡山の行きつけのガンショップが新装開店の日なので、SさんAさんといういつもの面子と行ってみる事になった
高速道路を使う事1時間弱、台風の接近する中、ハイドロを起こしながら目的地に到着
閉店まで雑談をし、その場を離脱した

んで、次に新しいパソコンが欲しいという野望を抱くSさんの希望により、パソ屋に行った
適当に物色し、その場を離脱
離脱の際に、ケータイの展示見本が100円で売ってたので1つ調達した
その後、牛丼を喰らい郡山を離脱

もの凄ぇ雨にさらされながら会津へ
途中、土砂崩れは起きてるわ道路は川になってるわ等の苦難を乗り切り、Aさん家に到着し、解散となった

帰り道ヒマだったので、Sさん宅付近が大変だと聞いていたのでそっちまで行ってみる事にした
が、道路が川になってやがることに加え、途中Sさんから電話があり、軽トラックのマフラーのあたりまでの水位があるとの情報が入ったので、引き換えす事にした

しゃあないので、閉鎖されていた道まで行き、何故閉鎖されていたか見に行った
駅から北側が見事に床上浸水してやがった
伊達や酔狂で道路が閉鎖されていないのだと悟り、引き返した
この場の写真を撮ったんだが、光量不足だったりフロントガラスに車内が写りこんでしまったりと、失敗だらけだったし
うあー

そんな苦難を乗り越え、回り道しぃしぃ無事に帰宅し、行動終了となった

10月2日
なんつうか・・・普通でした
台風一過とやらで天気も悪くないし
なんかつまらんな

10月3日
ヤボ用で職場に寄り、その後葉巻屋に行った
葉巻のメンソールと苺煙草とやらを購入し、吸う
甘っ
速攻で「いらないもの」に分類される味だったナリ

その足で若松のホームセンターに行き、イモネジを購入
その後、隣の棟にあるペットショップに寄ってみた
若いを通り越して幼いいたちさんが販売されていた
いや、幼いなぁ
長きさなんて拳2つ分くらいしかないし(しっぽ除く)
ちょっと感動した末にこの場を退却

んで、若松を徘徊した後に職場に寄り、撤退しましたとさ

10月4日
ん〜、今日も可もなく不可もなく
そういえば、神奈川に飛ばされたYさんが一時的に帰宅してたそうな
今日が休みじゃなくて無念ナリ

10月5日
忙しい
何故?とか思ってたら本日は土曜日だったし
いや、曜日の感覚なんて喪失して久しいな
こんな商売してると、立ち読みする本の発売日だけで曜日を把握するしかないしなぁ

10月6日
ん〜・・・
これといって何もないね
忙しいは忙しいけど昨日のほうが忙しかったし

10月7日
葉巻屋に行く途中検問があった
何事なんだ?
ナンバーを控えられるだけで通れたがね
(後日、自作自演の盗難騒ぎと判明)

んで、適当に徘徊し帰宅

先月に比べ、なんとイベントの少ない事か

10月8日
こないだ古着屋で粋な革ジャンを見つけていたので、購入を前提にその店を訪れ、試着してみた
右手のボタンが不良だったので、購入を見送った

その後、愚母の入院する病院へ
一時帰宅可能な日程を看護婦に告げ離脱
その後電話で、12〜15日に一時帰宅となった

んで、肉屋の家に行き飲んだ
12時に離脱し、本日の行動は終了

10月9日
家庭の事情で遅刻
以上、イベント終了
帰って2ちゃんねるを覗いてたら、ウチの職場の系列店のスレ発見
う〜む、えげつない本音が書いてあるのぅ

10月10日
仕事の終了後、遅番だったI君と適当にその辺を流す事になった
適当に移動して、桧原湖 → ゴールドライン → 磐梯町 → という経路をたどって職場に戻った
ゴールドラインで野ウサギを二回目撃
コーナー中にそんなとこ居ると轢かれるぞ、おい
まぁ、轢かずにすんだけどさ
なんだかんだ言って60kmは走ったんちゃうかね?
「適当にその辺を流す」どころの距離じゃないね

10月11日
最近寝ようとするとセキが出て、治まるまで寝られずという日が続いている
そんなワケで寝不足っす
今日は休みなんで18時頃まで寝てましたとさ

んで、寝て起きてSさん&Aさんと合流
若松をフラフラした後に解散となった
平和な一日じゃのう

そういや最近必要に迫られて、HPビルダーを使ってみました
プロバイダの無料スペースを使わないのはもったいないもんでね
とりあえず、携帯用のHPをそっちに移動
今はカレンダーしか置いてないけどね
でも、パケット代払わせてまで読ませる文章なんて無いしなぁ
う〜む・・・

10月12日
仕事して明日の準備して行動終了・・・のはず
この日の日記を書いているのが入院中の11月28日なんで、この日に何があったかなんか正直微塵ほども覚えちゃいないし

10月13日
本日は模擬軍役であるところのサバゲーである
Sさんが迎えに来てくれる手筈になっているので、余裕を持って準備をし、合流となった

移動中、葉巻屋に寄ってもらい、昨日の「探偵ファイル」で紹介されていた「アル・カポネ」、名前が粋な「DEATH」、フィルターが妙に甘ったるい「サンタフェ」を購入
Sさんは「三七」なる煙草を買い、1本をちょっと吸った時点で所持を放棄した
んで、その「三七」は我が元に流れてきたわけだ

その後、集合場所であるところのICに到着し、時間を持て余したり、途中の道が異様に込んでいたりとかいったハプニングに見舞われながらも現地に到着し、戦闘開始となった
今回の参加人数は20人
SAOさん率いる某大学勢の参戦により飛躍的に人数が増えた模様である
ちょっと前の総勢4人とか6人とかが今では考えられないほど参加者が増えたわけだ

今日の我が装備は仏軍新型F-1にODのカーゴパンツにベレー
いつもの東独上下は今回は関係者には内緒でパス
(もっともベレーは使い回しだが)

大学生は強かった
いつもありがちな”銃の性能で強い”わけではなく、純粋に運動性能と組織力で強かった
これが若さか……

んで、戦闘にバリエーションを持たせるため、戦闘エリアを森に移す
戦闘に先立ち、猿やら鹿やら蛇やらに遭遇した場合の対処法という、実生活でどう生かすのかが難しい内容のレクチャーを受けた
森では3回ほど戦火を交えたが、機動力が生かせないため膠着戦に陥りがちだった

途中から肉屋が食材をもって登場
戦線に合流した

で、こんなカンジで戦闘は終了し、かねてから予定していたバーベキューの開催となった
表側が炭化しつつ裏側が生という稀有な状態の肉や普通の肉を堪能した

「この面子の中で女王様に浣腸500cc注入されたのは俺だけだろう」とかいうSAOさんのコメントや、鉄板に焼きプリンとか言ってプッチンプリンが投入されたとかいう予定調和だかアクシデントだかの判断に苦しむ出来事があったが、詳しくは割愛する
(だって覚えてないんだもん)

この後は夜戦の予定だったが、日中晴れすぎたため霜が降り、電動銃への影響を懸念し中止となった

んで、解散
帰る方向が一緒の肉屋の車に乗り込み自宅へ到着

帰宅後、ふと思い立って職場に顔を出しに行くことにした

かくたる予定もなかったため、今日買った悪趣味な煙草を置いて職場を離脱

んで、帰る途中事故ったんだが、このときの記憶が全然ない
(もっともこの時は記憶どころか意識すらなかった訳だが)
意識を失っていた間、本日の出来事が夢の中のような粗い映像でフラッシュバックされ、どこまでが夢かが判断できずにいた
救急車に乗り込むまでの間、そんな感じだった

その間に垣間見た記憶らしい記憶といえば、体を束縛するベルトの類が苦しくて外したような気がしたのだが、夢だったやら現実だったやら……

で、記憶に混乱がある中、訳もわからず救急車に乗せられ、救急隊員の質問に答える自分がいた
そして気がつくと中央病院なる場所
連絡先を聞かれるも、携帯の番号をそらで言える人なんぞそうそうおらず、いたらいたで連絡がつかずと、色々あったが、なるようになったようだ

それはそうと眼鏡がない
事故のドサクサでどこぞに行ってしまったようだ
こりゃ困った
我が視力は裸眼で0.03程度なのである

それはそうと、あわただしくレントゲンやらCTスキャンなどを行われる
ここで足の皿が3つに割れていたということを聞いたのだが、こちらとしてはめっちゃ痛いのでそれどころではなかったのだが

で、足を縫うことになったワケだ
消毒液7本で洗浄される
最初消毒液がぬるく感じたんだが、徐々に冷たく感じていった
麻酔の後縫合
って、あのー・・・麻酔効いてないんスけど・・・
激痛に耐え(させられ)ながら縫合終了

ここで先ほど連絡がつながった人々の登場となった
職場のMさんとI君、そして肉屋である
店長も途中まではいたそうだが、都合により途中離脱となったそうな
ここで適当に会談した後、緊急治療室(ここの場の正式名称が本当にそれだったかは不明)からICUに移された

こうして、この異様に長い一日は終わった

10月14日
ICUで目を覚ます
点滴を注入され包帯を交換し、次いでCTスキャンとレントゲンを取られた

んで、昨日連絡の取れなかった兄が登場した
阿呆だの何だのと暴言が飛び出すかと思ったが、「生きてただけマシだったな」とか「今はゆっくり安め」だとか、この世の終わりが来ても出ないような単語を聞き、肩透かしを食らったような印象を受けた
とりあえず一時帰宅中の愚母といたちを託した
その後は検温と血圧を測定
その時の体温は37.9度、血圧は普通
ちゅうか、血圧なんぞどの値が正常なのかなどわかりゃしねぇし

この日のこの時点の感想としては、とにかく暑い
加えて腰がしんどい
寝返りができないんで、寝ているときの熱と体重が一点に集中し、ものごっつしんどかった

事故から一晩たって落ち着いた状態で、喧嘩師の花山薫が膝を打ち抜かれた状態で立っていたという知る人ぞ知るマニアックな映像が脳裏に去来する

この時点では、時計などの時間を知るすべが一切なく、加えて外の様子が伺えない
看護婦が今の時間を11時とか言っているのを聞いて、夜の23時かと思い込んだ
が、この後面会に来ていたAさん、頭、肉屋の話を聞き、今が昼間だということを知る
それを聞かなきゃ3日目だと思っていただろう
3人は専用の服を着ていた
そういや朝会った兄もそんな服を着ていたな
どうやらそれは滅菌用の服だったらしい

んで、不整脈を指摘された
そういや以前健康診断で指摘されたことがあったな
実害が無いので長いこと放置してたんだが、それは手術の際に出られると厄介なものらしい
んなワケで循環器科送りにされる

ついでに言うと、持病のぜんそくも同じくらいヤバイらしい
そんな事を聞かされたら、今までなんとも無かったのに急にセキが出始めた
まあ、軽めだったんだが
セキは飛行中の戦闘機乗りが口につけてるマスクみたいなのを装着させられ、あっさり鎮圧された
もっともこれで鎮圧出来ないような骨のあるセキだったら、それはそれで困ったんだが

ところでこのICU内でさっきから流れている有線放送のような音楽チャンネルはなんなんだろう?
歌手に規則性がないんでCDではないようだが、ん〜?

今気づいたのだが、上唇、髪の生え際、まぶたにそれぞれかさぶたのようなのがある事に気づいた
ここで初めて「ひょっとしたらえらい事故だったんじゃないか」と思った次第です

その後、ここICUからHCUに移動させられる
その部屋にはテレビがかかっており、明石家さんまと西川のりおがトークしているようだ
眼鏡がないんで見ようとは思わなかったんだが

その後のど自慢番組が始まりシロウトさんの歌う「無法松の一生」だかなんだか、そんなタイトルの歌が流れる
う〜む、実にどうでもいい番組だ・・・

そして消灯となったんだが、夜眠れずに何度も起きた
今まで昼夜逆転した生活をしてたんで、そら眠れんわな

この日はまあ、こんなカンジで終わった
娯楽が一切なく、視力もほとんど無く、えらい暇だった

10月15日
起きてから、病院送りにされて初のお食事となった
箸を持っていなかったため、病院から割り箸をもらう
でも、箸を持って救急車に担ぎこまれるやつはいないと思うぞ、実際
故に俺様ノーギルティ
すっかり食い終わった後ふりかけがあったことに気づく
視力が悪いあまり気づかんかったし
カップラーメンにお湯を入れて3分後、ふたを開けたときに、お湯に浮かんだかやくの袋を目撃したような心境である
しっかし量が少ねぇなぁ

検温なんぞする
体温なんぞ普段計らないんで、平熱が何度だかわかりゃしないし
ついでに脈拍数をとられる
昨日からさかんに不整脈を指摘されるが、本人は一切自覚がない
最後に点滴を交換される
ここにかつぎこまれてから24時間ノンストップで入れられていた点滴は、明日まで同じように注入され続けるらしい

暫くして循環器科に連れて行かれた

関係ないが、移動には車椅子を用いられているが、それに乗るときに看護婦に足を持ってもらう
ちょうどミドルキックを受け止められたような体勢になるんだが、この姿勢のまま看護婦がドラゴンスクリューとかを炸裂させたら足がもげるんだろうなとか思ったりした
娯楽がないと、そんなことばっかり頭をよぎる

閑話休題
そこで1時間待たされる
昼時なんでメシはおあずけになっている
ちゃんと連絡して行かなかったのか、後から待ち始めた人全員に順番を抜かれた
んで、待っている人が誰もいなくなった時、自分の番になった
胸部および腹部にゼリーみたいなのを塗り付けられ、機械でなにやら調べられている
この機械の作動音が、ゼリーみたいなのを使っているせいか、「ずぞぞぞぞぞぞ」とかいう気色の悪いバキューム音みたいに聞こえ、えらく不快である
次に部屋を移し、心電図をとることになった
研磨剤を胸部に塗りたくられ…っておい、研磨剤!?
んなモン塗ったらすりへるわい
などという無言の抗議をよそに水分を持ったクレンザーを塗られ、吸盤みたいのを貼られ、心電図の取り方が始まる
明日まで張りっぱなしらしい
うっとおしいなぁ、おい

病室に戻ると伯母、Aさん、肉屋が面会に来ていた
その後兄とも登場し、初日に出なかった暴言を思う存分吐いていった
ついでに足に落書きしていったが、何を書いていったかは不明
視力がないのはつらいねぇ
兄の話で、今回の事故の相手が判明した
相手は未成年で、車は4日に納車になりたてのSMX
その車の横にぶつけたらしい
んな事言われても、こちとら当時の記憶がないんでようわからんて
視力がないんで、兄に眼鏡を持ってきてもらうことにした
ついでに娯楽がないんでGBAと電子手帳を持ってきてもらうことにした
すっげぇ不安だが、他に頼む人がいないんでどうしようもない

その後イトコが登場し、ヤンマガを置いて行った
ここに来て初の娯楽である
視力がないので顔をえらく近づけて読むしかないが、あるのとないのとでは大違いである

その後HCUから普通の病棟に移される
どこをどう通ったかはわからないが、8階の8人部屋の病室に収容された
ここのベッドは電動で動くんで、体を起こすのがべらぼうに楽である
体を起こすのにいちいち看護婦を呼んでいたHCU時代とはえらい違いである

ここでお食事となるが、あいかわらず箸がない
そんなワケで病棟からスプーンを借りることになった

明日膝の消毒があると聞かされた
消毒ってなんだ?とか思ったが、明日になればわかると思い、聞かなかった
1週間後に手術となるそうである
今日から車椅子の搭乗が可能だそうである
ただし単独では不可との事
ちゅうか、一人じゃ乗れないってばよ

Sさんが面会に来た
さしあたって必要な物を調達してくれるそうなんで、もの凄ぇ助かる
あとはカバンに入れていたケータイを充電してもらうことにした

さしあたって本日の行動は終了となった
まあ、今日も今日とて夜中眠れず
2時から4時まで、何をするでもなく起きていた

10月16日
早朝「助けてー」「誰か来てー」と叫ぶ別室の人
「今家の人いないからわからないけど」と、起きているときとなんら変わらぬボリュームでの隣人の寝言
そんな素敵な環境の中で5時50分起床

暑い、とにかく暑い
後日そんな暑く感じる事はなかったんで、おそらく自らが発熱してるんだろうが、とにかく暑い
んで、その熱は背中に集中する
きっつー

昨日言われたとおり、今日で点滴は終わった
が、針はそのままでやんの
右手の甲に刺されてるからうっとおしいのなんのって

今日は集団回診とやらだそうで、医師がわらわら登場した
で、毒にも薬にもならんことを言って去っていった
看護婦の話によると、これは医師の勉強会みたいなものらしい
ちゅうか、患者で勉強するなや

昨日予告されていた足の消毒が始まる
包帯を外し、ギプス(正式にはシーネとかいう名称の別物らしい)を外し、傷口をアルコールやら何やらでふき取る
もちろん抜群にしみる

循環器科に機器を返却に行く
吸盤みたいな測定端末を外し、晴れてコードレス人間になれた
吸盤跡がかゆい

兄が面会に来た
注文したGBA、眼鏡、ザウルスの品々は何一つナッシング
やっぱりなぁ・・・不安は的中しちまったし
ここの病院はテレビを見るのにテレビカードなる物を買わなければならない
そのテレビカード(1枚千円)で、テレビを900分見ることが出来る
で、そのテレビカードを貰ったワケなんだが、眼鏡がないからテレビなんて見れんっちゅうのに

車椅子でトイレへ
いちいちトイレに行くのに(と、言うよりも車椅子に乗り込むのに)看護婦を呼ばにゃならんのがつらすぎる

暇すぎるので寝る
ただ居るだけというのはつらいねぇ
今の俺様は娑婆に居ながら禁固刑受刑者の気持ちがよくわかる人間になってしまっている

発熱が続いているので、アイスノンを渡される
頭を冷やせって事らしい

その後、Sさんがケータイを充電した物を持って面会に来てくれた

本日の夕食は焼いたハム
まずい

夜中、事故以来放置されていたBBSに入る
BBSがケータイ対応でよかったぁと、切に感じた
こっそり携帯を使っている関係上、用事が済んだらさっさと電源を切って保存する

今日も眠れず…

10月17日
朝からず〜っと、果てしなく続く暇な時間を満喫する
動けないのに加え目が見えない、加えて一切の娯楽が無いから拷問のようだ
嗚呼禁固刑・・・

隣のベッドのYさんが昼寝している
それ自体はまあどうでもいい事なんだが、問題はその寝言
「年寄りだと思って馬鹿にしやがって」と、憎憎しげに言ってくれる
この人も心に黒いモノを飼ってるんだなあ、などと思った

点滴針がうっとおしい
手の甲に刺してあるから、手を枕に出来ないし、利き腕の動作は制限されるしと、邪魔で邪魔で仕方がない
おまけに針を止めてるテープはかゆいし
何とかならんかねぇ

トイレに行く
看護婦を呼び車椅子に乗せてもらう
今は立ち上がった状態で足を一定以下の低さにすると痛いので、行動がいちいちアクロバティックになってしまう
高い分なら問題ないので、ミドルキックからハイキックの状態で支えてもらうしかない
我ながらこれは妙だと思う
ちゅうか、単にトイレに行くだけでイベントになる入院生活がイヤすぎる

今日はCTスキャンなんぞやる事になっている
病室を移動し、いざスキャン
バンドで体を固定され、脳の輪切りの写真が撮影される
頭の上で回転音のようなノイズが聞こえる
実はこの機械はスキャナーじゃなくミキサーで、私の脳味噌ジュースでも作ろうとしてるのではないかという嫌妄想が脳裏をよぎるが、もちろんそんな事はない
いや、期待していたワケじゃあないんだが
かくしてベッドに戻って来た

さて昼飯である
メインの食事はうどん
まあ、それ自体は何の問題もない
多少汁がぬるいが、いつもの栄養摂取以外の目的が見出せないような魚料理に比べたら155倍くらいマシである
問題はただ一つ、今の手持ちの食器がスプーンしかないという事である
うどんをスプーンで喰らうという経験は生涯初である
(おそらく将来においても経験しないだろうが)

その後は暇すぎるので寝てた

SさんとAさんが面会に登場
健康サンダル、ふりかけを始めとした差し入れを色々貰った
次に来るときには箸を調達してきてもらうことにした

そんな中、兄が面会に
調達願いを出していたザウルス、メガネ、GBAをもって来てくれたのだが、眼鏡は10年以上前のもので、全然度が合ってない
まあ、それを使えば本が両目で読めるので、無いよりはマシなんだが
GBAは見つからないということで、ゲームがないまま持ってきた
問題ないのはザウルスだけだった
役に立たーん

失意のまま寝る

寝る前に点滴を打たれる
点滴終わったら教えてくださいと言われたが、点滴が終わってるかどうかわからん

今日も今日とて眠れず
でも、ちょっとは楽になってきたようだ

10月18日
朝5時に点滴のため起こされる
そのついでに採血
なんでも麻酔に対する拒否反応をチェックするとかなんとか
その後何も言われなかったので問題はなかったのだろう

朝飯を喰らう
メインのおかずは笹かまぼこ(醤油なし)
病院ってやつはイチイチ薄味で構成されてるのぅ・・・

その後に足を消毒され、次いで体拭きとなる
ギプスのせいで風呂に入れぬため、衛生面の応急処置みたいなもんなのだが・・・
そんな事よりも風呂に入りたいよぅ・・・

んで、オペに向けての調査は続く
まず心電図
不整脈持ちなんで、念入りに調べられるのなんのって
ここで看護婦の話を聞き初めて知ったのだが、不整脈は頭痛やら呼吸困難やらの不具合を伴うのが普通らしい
従ってその不具合で不整脈だと判断するのだそうだが、拙者の場合不具合なんぞ何も無いもんだから、全然自覚なんぞありゃしない
それでも病院側としちゃあ、こっちが考える以上に厄介な代物だと認識してるんだろうなぁ
次に肺機能測定
早い話が肺活量測定なんだが、これが手術と何の関係があるのかが理解に苦しむ
最後に出血検査
皮膚を血ィ出るほど傷つけ、血液が止まる早さを測定するらしい
とりあえず、この辺で今日の計測は終了し、昼飯となった

看護婦に髪を洗ってもらう
入院してから洗ってないんで、気持ち悪いったらありゃしない
視覚が弱ってる分触角が敏感になっているのかもしれない

その後、店長が面会に登場する
色々つもる話もあったワケだ

今日も暇なんで寝る
せめて視力があれば、ここまで暇を持て余すこともなかっただろうに

イトコが面会に来た
どうでもいいが、来るたびに足に落書きして帰るのは如何なものかと思う
おかげで看護婦に笑われてるし

今日も眠れず
日中暇だと寝てしまうという悪循環がそうさせていることもあるんだろうなぁ

夜中、隣のベッドから長文の寝言が聞こえてくる
この人は思ったことは即座に口に出すタイプなのか?

足が痒い
ギプスはやだなぁ・・・

10月19日
早朝に点滴で抗生剤を打ち込む毎日
ちゅうか、なんで朝5時なの?

今日も消毒っと
開放性骨折だったらしいので、化膿しないようにと執拗に消毒する
傷口は化膿はしてないらしい
らしいというのも、自分では見えないからなんだが

とりあえず自力で車椅子に乗れるようになったので、その辺を徘徊してみる
が、視力が無いので面白さを見出せない
そもそもここは最上階で、景色だけはいいらしいんだが、見えないんだってば

暇を持て余したんで寝る

夕飯前に別な点滴を左手に打たれる
うっとおしいのなんの

メシ後に職場のH君とI君が面会に来た
人数が足りないところに拙者まで離脱して色々大変らしい

続いて肉屋と頭が面会に来て、「快気祝いはビクトル膝十字だな」とかほざいて帰っていった

そして面会時間と消灯時間が過ぎた

あたりが寝静まったころ、2つ隣のベッドからダークな内容の寝言がハイボリュームで聞こえてきた
ここの病室は寝言指数が異様に高いのではないか?と思う
その後しばらくして「助けて」と隣のベッドの人が叫んだ事から、上の認識が確信に変わった

10月20日
朝の5時50分に電動髭剃りを使う年寄りの存在が、私の心をささくれ立たせる
勘弁してくれぇ

点滴と飯を終え、汗拭きをやる
風呂に入りたくて仕方が無い

次に消毒を終え、今日やることはなくなり激寝

昼飯
また魚である
いつもまずいんだが、今日はひときわまずかった

んで、車椅子でちょっと徘徊した後、また激寝
娯楽なしではや1週間
天井のしみでも数えたろかいとか思ったが、視力が悪いんでそれも叶わず

メシ前にAさんとSさんが面会に来た
談笑の後、足に落書きを書いて去っていった
自分の足に何が書いてあるかわからんのがはがゆい
1日一回しか使用しない癖にケータイのバッテリーが切れくさったんで、Sさんに充電してもらう事にした

その後夕飯
今日は魚ではなく珍しく肉だった
メニューに玉子とうふがあったが、泣くほど不味かった
ちゅうか、誇張じゃなく吐きそうになった
私の心の嫌いなものランキングの上位にいきなり食い込んだ程である

今日も寝れず
さすがに昼間寝すぎたようだ

24時ちょいに吠える別な病室の老婆
痴呆ってやつは自己中心的になっていけない

深夜に地震があった
時計を見ると1時4分だった
まあ、どうでもいい話だが

10月21日
レントゲンを撮る
終わった直後、なぞの腹痛に見舞われる
なんだったんだ?

その後問診
医師が何を聞くでもなく素通りして行った
何も無いならいいんだけど、せめて何かコメントしろよぉ

次に脳外科に行かされる
30分待った末、先日のCTの結果を言い渡され、「外傷性くも膜下出血になってて、血のにじみが脳にあったが今はない」という内容の話をされる
へ?わしってくも膜下なんぞやってたん?
どうりで事故ん時の記憶が無いわけだ
いまだにその時の記憶が無いし
なるほどなるほど
病名にはインパクトがあったが、勝手に治ってたんだから気にしない事にした
念のため23日にMRIで脳の検査をやって、細かいチェックをするそうだ

病室に戻ると、ヒゲが伸びたことを指摘された
いや、面倒だから伸ばしてたんだが・・・
手術前には剃るといわれて頭をひねる
何で膝の手術するのに顔のヒゲを剃るの?

飯の後、足が痛いのでギプスを見てみるとケバ立ちがある
なんとかしてもらおうと看護婦に言うと、ケバ立ちの部分にガーゼを当てるという原始的な処置をされた

飯に鶏肉が出た
こんな事がイベントとなる今の生活がとってもイヤだ

んで、点滴なんぞ打つ
腕に刺さっているのが針じゃなくチューブだということを聞いた
確かに針だとちょっと動くと血管傷つけるからなぁ
入院しなけりゃ知りえなかった情報だが、出来れば知らないままでいたかった

メシの後、ギプスの内部が痒く、1時間程度悶絶していた
体を拭くときも対象外だし、痒くなって当然なんだが・・・むー

そして消灯後
毎度おなじみ寝言の時間です
「窓閉めてー」と深夜隣のベッドから聞こえてくる

たまに寝れたと思ったら、「運転手さーん、降りるから止めてー」と4時半から5時までの30分に渡って吠える2つ隣の年寄り
病室の人が全員起きるくらいのヴォリュームで吠えるのはやめてくれや
たまりかねた同室のIさんが「運転手さんはいないから」と語りかけると、「そうか」と返事を返した
この手の人は夢と現実の境界線が曖昧なんだろうな

ギプスで足が痛いあまり、ガーゼを一枚取る
今日はちっと寒かった

10月22日
朝飯である
味噌汁が2つ(味噌汁と豚汁みたいなの)あり、頭をひねる
まあ、ここの食事に期待するだけ無駄なんだが

トイレに行く
なんとか看護婦不在でも車椅子に乗れるようになりたいので、看護婦を呼んだ上でどうしても無理というところまで手出ししないでもらった
最終的にちょっと手助けをしてもらったが、何とか一人でもなんとかなりそうである

今日は飯と歯磨きを済ませると、すっげぇ暇になった
あいもかわらず娯楽も無いし、視力も無い

看護婦に洗髪してもらった
久しぶりである
ちゅうか、せめて2日おきにやってくれよ

点滴の時間になった
チューブの径が細いから、手術のとき付け替えするという事を聞いた
太い針刺すのか、やだなぁ
とか思おうが、変えない訳にはいかないんだろうが

同室のIさんと話す
同室で一番歳が近いという事はわかっていたが、具体的にどんな人かはわからずにいた
プロレスで言うと、グラップル前の探りあいのような状態だったワケだ
ゆえに、どんな漫画を読んでいるかとかいう、当たり障りの無い事から話を始めてみた
立ち読みしている漫画とかを話すと、アッパーズとチャンピオンという組み合わせがあり、ふと思った
「この人ひょっとしてバキ読者?」
聞いてみると、かなり強固なバキ読者だったことが判明
拙者の「バキのディープな読者に悪い人であろうか?否!」という人生哲学から、Iさんとのキン肉マンばりの友情が芽生え始めてしまった

朝の教訓を元に、自力で車椅子に乗り込んでみようとした
左足ズボンのすそをつかみ、ミドルキックの高さにする
んで、車椅子から一定の高さから下がらないように、ダンボール箱を車椅子の左足の下に置く
OH、自力で移動できたではないですか
自らの力のみでトイレまで行けた感動の瞬間である

ギプスで足が圧迫されて痛い
後日考えてみると、自らの足型を取って作成しているはずだから、そんな筈はないんだが
ん〜、謎
まあ、痛かったことは確かなんだが

今日は眠れた
今まで生活リズムが昼夜逆転していたのを、無理やり規則正しく矯正させられてしまったようだ
実に入院9日目での矯正完了である

10月23日
朝飯の後しばらくして、MRIなるもので脳の検査
バンドで頭を固定し、透明の筒に頭を入れる
基本的な作動音がファンキーな機械だという印象を受けた
検査開始からしばらくすると「ベーッベーッベーッ」ってなカンジでやかましい音がし始めた
うるさかったが規則的な音なんで、寝そうになった
そんな感じで20分くらい経過した時、音が変わる
規則的ではあるが、もっとやかましい音になった
こちらは完全なノイズであり、これで寝るのはいささか難しい
寝そうになっていた(ちゅうか、うっすらと寝てた)頭を一気に覚醒させられた
さらにまたしばらくすると元の「ベーッベーッベーッ」ってな音に戻って、検査終了
こう執拗に脳を調べられると、拙者がニュータイプだということが世間に発覚してしまうではないか

その後体拭き
その最中に点滴のチューブが外れるというアクシデンタルに見舞われる
まあ、明日付け替えるっていうんだから別に問題ないんだろうが

んで、手術の前日という事で兄登場
一緒に医師からの手術の説明を受けた
皿をワイヤーで固定する、足の曲がる角度が少なすぎる場合(具体的には90度以下)の場合は再手術との事
んな事で入院が延長されるのはすっげぇイヤだ

明日14時にオペだとの事
手術かぁ・・・
不安になる私に兄が「手術した後、麻酔が切れるとすっげぇ痛いぞ。寝てなんぞいられないぞ」と、不安をいたずらに増大させる呪詛のような言葉を吐いた
あんたは鬼や

手術の前ということで脛毛を剃られ
すべてが終わった後、ふと剃刀が目に入り、刃が赤かったような気がしたが、視力がほとんど無いんでそれが血だったのかどうかはわからないが、たぶん血だったのであろう
やたらとヒリヒリする

んで、点滴のチューブをつけ直す
右手の甲から右手の腕にチューブの場所を移す
さしあたっての不便さは下がったが、依然邪魔である

点滴しながら脳波室に行かされる
赤いカーテンが四方に張り付いている、宝石箱のような部屋に通され、頭になにかゴテゴテつけられた
つけられたのが髪の毛ごしだったのが不気味
針刺したのか?
吸気の指導テープみたいなので「吸って、吐いて」という支持をエンドレスで聞かされる
規則的なんで寝そうになった
計測を終え、厚い計測用紙をもらい部屋に戻る

んで、次にぜんそく吸気マシーン(勝手に命名)を使用する
ナゾの煙を10分近く吸わされる
その最中に消毒され、飯となる

Iさんとサターンのゲーム話の話をする
どうもこのIさんという人物は、拙者と趣味の方向性がかなり似通っているらしい
初期に出たシミュレーションっぽいRPGで、2まで続編が出た「なんたらサーガ」というゲームのタイトルが何だったかが出てこない
しばし悩んだが、結局この日は出てこなかった

んで、入院以来ほったらかしにしていた髭を剃る
剃り終えるのに剃刀を4本使用した
せっかく伸ばしたのになぁ

その後浣腸なんぞされる
ふいに入院前SAOさんが言っていた「この面子の中で女王様に浣腸500cc注入されたのは俺だけだろう」という言葉が頭をよぎる
なお、これ以降は飲み食い禁止だとの事

寝る前に吸気マシーンを使用し、本日は終了
ようやく世間一般の生活リズムにだいぶ慣れてきた模様

寝る前に「骨延長手術」がとても痛いというのを思い出し、一寸不安がよぎる
麻酔をかけるんだし大丈夫だろうと自分に言い聞かせ、就寝

10月24日
採血、検温、血圧、脈、吸気と、恒例の五連コンボを受ける

本日一日は飯抜きである
理由は不明だが、何か食っちゃいけない何かがあるんだろう

Lサイズの点滴を打たれ、水なし吸気マッシーンを使われ、いよいよ手術である

オペの1時間前に移動なんで、それまでに準備が行われる
T字帯なるふんどしの親戚みたいなのを装着させられ、筋肉注射を打つ
事前に看護婦から「痛いですよ」などと言われたが、どうせハッタリだろうと思ったら、事程左様に痛かった

さて、手術である
オペ室の一つ手前の場所でしばらく待機
いる人全員が白衣とマスクに身を包んでおり、学校の給食室を髣髴とさせる雰囲気だった

待機も終わり、手術室へ
そこは思ったより広く、その部屋だけで複数のベッドが並んでいた
部屋の色は全体的に青っぽい色で、半導体の工場みたいだった

で、早速麻酔をかける
体を丸めさせられ、背後から腰に注射をされた
その後氷を触らせられ様子を見られる
氷で麻酔の効きを試しているんだそうだ

看護婦が点滴の管を服に引っ掛け、抜けそうになるが、未遂に終わる
ネタ的にはおいしいんだが、生命維持的にはやばいんで勘弁してほしいね、まじで

んで、再手術にならんといいなぁとか思っている中、口に吸気マスクをさせられ、あっさり意識が消失する
起きたら手術は終了していた
意識が戻るまでの短い間、ロクでもない夢みたいなのを見た
内容は良く覚えていないが、目覚めは悪かった

オペ室を出ると兄がいた
どうでもいいことを悪意たっぷりに語ってさっさと帰ってしまった

この日は病室には戻らず、処置室へと移動させられた
心電図をとるためここで一泊しろってさ
これはもう、不整脈持ちのつらいところである
それはそうと、足にじんじんとするような痛みがあり、ものすげぇ痛い

夕飯時に痛みで悶絶していたら、AさんとSさんに加え、東京出向から帰ってきたYさんが面会に登場した
ギプスに「桜花一番機」と書くとか、ケータイがどうたらという話をしたような気がしたが、痛みで話に集中できないまま、3人は退場となった

脳から汁が出るほど痛いんで、痛み止めを入れてもらう
たいして変わらないようにも感じたが、その後麻酔が切れたときに、足に日本新くらいの速度で激痛が走りまくるんで、そうとう痛みを緩和しているらしい

痛む中、ふと昨日Iさんと話した中で最後まで出てこなかったゲームのタイトルが頭に浮かんだ
「リグロードサーガ」だ
でも、ンなもん思い出したところで痛みが緩むわけでもない

今日は痛くて眠れず
ちょっとウトウトしたと思ったら、定時の点滴でたたき起こされる
またちょっと寝ることができたと思ったら、押してもいないのにナースコールが反応するという、マシントラブルだか超常現象だがわからん現象により、またもたたき起こされる

夜中あまりにも痛いので痛み止めを要求するが、投与間隔は6時間という時間制限があり、今は大体5時間目
乱発すると胃潰瘍などの原因になるそうな
だが、その後の胃潰瘍の可能性よりも、今の激痛を何とかするほうが重要である
が、せめて5時間半経過するまで待てと言われ、30分待たされる
時計がないのでその30分が長かったこと長かったこと

痛みに耐える中、頭に去来した映像は、膝を撃ち抜かれてなお立っていた花山薫と、1箇所ですら酷い激痛を伴う骨延長手術を8箇所施したジャック範馬というマニアックなものだった

ちなみに、全身麻酔が頭に上るのを防止するためとかなんとかで、枕もない
ろくすっぽ眠れないまま次の日にと突入となった

10月25日
痛い、べらぼうに痛い
痛い中メシの準備をされ、検温、血圧、脈拍等を計測される
箸は病室にあり、このままではお食事不可能である
速やかにナースコールをし、割り箸を貰うことにした
が、忙しかったようで、そのことをすっかり忘れられる
こちとら昨日一日飯抜きなのに・・・

とにかく痛いんで、痛み止めを注入してもらう
心電図チェッカーでの一晩の計測を終え、元の病室へ

その後眠すぎるので寝た
起きたら痛みが結構楽になっていた

楽になったんで余裕ぶっこいていたら、昼飯の後またえらく痛くなった

痛い中、点滴のチューブを再度細いモノに交換するのを無感動に見ていた
続いて血圧、体温等をチェック
特に異常も無い
異常があってたまるかってんだ

痛み止めを使用して寝た

それはそうと、今は下半身麻酔が効いているわけなんだが、どうも右足にだけ効いているようである
肝心の左足は足の感覚(+痛み)がバッチリあり、足の指も動かせる
対する右足(ちゅうか、左足以外の下半身)は感覚が無く、指も動かすことが出来ない
何か間違ってるんじゃないか?

夕飯の後ゆるい痛みがあったが、耐えて耐えられぬ痛みではないんで、そのまま薬に頼らずに耐えた

10月26日
検温、血圧、脈拍を計った後に朝メシ
何故か今日は肩が異様にこっている
肩こりを通り越して痛い

体拭きを行う
その最中、背中の下半身麻酔のチューブが外れている事が発覚
どうりで痛いわけだ
ついでに尿道のチューブを抜く
残尿感があり、甚だ気持ち悪い

んで、着替えして寝た

寝ていたら伯母が面会に来た
実家のクズの話をした
クズは馬鹿にターボがかかったらしい

メシの後、尿瓶で小用を足す
血尿が出て大いに焦る
こわっ

暇なんで寝た

その後消毒および足に溜まった不要な出血を取り出す管を抜く
これまた痛い
痛みに耐えている中、医師と看護婦が子供に何と呼ばれてるかとか、今何歳だとかいう平和な会話をしていた
まさに天国と地獄である
血尿が出たことを言ったら「よくある事だから水分を取れ」という返事が返ってきた
よくある事・・・ねぇ・・・
体の管を全部取り外し、晴れてコードレス人間になった
これにより車椅子での徘徊許可が出た

その後また血尿が出る
加えて唐辛子の破片みたいなのが浮き沈みしている
こわっ

点滴、着替えの後車椅子で徘徊
あいもかわらず視力が無いんで面白くもなんとも無い

メシを終えた頃、職場のH君が、事故で再起不能になった車から、スイス服とベレーを持って面会に来た
スイス服が湿っている
窓が開いているか、フレームが歪んだかで、水分が車内に溜まっているんだろうな
オーディオとかのパーツは車屋に電話しないと外せないんで、車屋に電話してくれとの事である

あいも変わらず娯楽が無いんで、まだ今月号を買っていない本(具体的に言うとイブニングとまんがくらぶオリジナル)を買ってきてもらおうとするが、不発に終わる
どこにも売ってないんだそうだ
しゃあないんでと言う事で、代わりに買ってきてくれた本はコミックバンチ
この本を買うのは「男たちの好日」の最終回ぶりである
そんなこんなで話を終えI君離脱

世間一般では日本シリーズの第一戦が開催されている
試合状況を聞くと、4−0との事
結果は見えたようなもんなんでそれ以上聞かなかった

あー、娯楽が欲しい
ついでに視力も

10月27日
点滴の後にメシ
しかる後に車椅子でうろつき、その後検温

あまりにも暇なんで寝る事にした

兄が面会に来た
頼んでいたGBソフトと携帯電話の充電器がやっと調達できた
長かったなぁ、おい

午後は適当にGBなんぞやっていた

夕飯を終えた頃、職場のI君とE君が面会に来た
2人が持ってきたお見舞いの品はプリンとするめとピーナッツ
ある意味底知れぬセンスを感じる(特にするめ)

病院でのメインイベントの手術が終わったんで、これより先の入院生活は地味である

10月28日
今日から処置室でCPMなる自動関節技炸裂機を用いて足曲げが行われる事になった
本日の角度制限は60度
入院してから今日まで足なんか曲げてなかったのに、いきなり60度なんて曲がらんので40度から曲げていくことになった
制限時間は50分
処置中急にトイレに行きたくなって、CPMを脱出した
ゆえに本日の角度の測定はナシ
初日なのにねぇ・・・

病室に戻ると、元同僚のO君が面会に来ていた
視力が無いため雑になっていた荷物を整理してくれた
こいつはすっげぇ助かりましたワイ

んで、O君の去りし後にメシとなった
本日のお食事はカレー
スプーンなんていう気の利いたものは無かったが、以前のうどんをスプーンで食したショックに比べたら、ヌルいのなんのって

処置室で消毒
まあ、いつも通りですな

その後、車屋に電話した

看護婦に病衣の受付がまだだからやってくれと言われたんで、単身車椅子で移動
思えば8階から単身で降りたのも、この日が初めてである
受付を終えた後、売店に一人で行ってみる
まずは山崎ショップなるところに行こうとしたが、その時の姿が病衣のみであり、寒すぎるので断念
次に地下の売店に行ってみた
そこにはチャンピオンがおいてあったので、義務と権利のようにバキを読み、意気揚々と病室に帰った

ふとした事で、IさんにGBAを貸してみた
ゲームは「どーも君の不思議テレビ」
これによりIさん、どーもくんにどっぷりハマってしまった
元々この手のゲームで喧嘩魂に火のつきやすい人だったのだろう

んで、その後メシを済ましてややすると、職場のIさんとYさんが面会に来た
みんな口をそろえて職場が人がいなくて大変だということを語っている
今度来るときはお見舞いは何がいいかと問われたので、文庫がいいと返答
これが、数日後ものすごい量の文庫が差し入れられる伏線となった

2人が去りし後、トイレに行く
今までダンボールを設置していたのだが、思い切ってそれを外してみた
ちょっときつかったが、そのうち慣れるだろうて

この日、会津に初雪が降った
おいおいおいおい、まだ10月だぞ

10月29日
Iさんはどーもくんにはまり中であり、見てて小気味いい

さて、足曲げである
本日は50度に挑む
挑んでる最中、またもナースコールが暴走した
繋いでもいないナースコールが鳴りくさり、関係者一同首を傾げた
超常現象なんだろう
足曲げは多少の苦はあったが、50度の壁をクリア
1日10度プラスのペースはなかなかイイ
足曲げを終わって帰ろうとしている時に、足を下ろしてもOKと言われた
それどころか全加重、即ち全体重をかけてもOKとの事
んな事言われても、いきなり体重をかけるのは怖いワイ

メシを終え、売店に行ってみた
くっだらねぇ本が山のように売っていた中、ベルセルクが載っているという事でヤングアニマルを購入
通産3冊目の本をGET
って、いかに今まで娯楽に飢えてたかということが伺えるな

部屋に戻ると、部屋換えの話が持ち上がっている
ここ8階を改装するとの事で、この階の人全員が新しい整形病棟へ異動となるそうだ
移動日は11月1日・・・って、明後日じゃん
こらまた急な話じゃのう

それはそうと、今日まで朝夕の2回射ち込んでいた点滴は今日で終了になった
これで点滴のチューブともおさらばだぜヒャッハーとか思ったが、もちろん声には出さない

その後眠かったんで寝る

それはそうと髪洗いたい
最後に洗ってもらったのって・・・げっ、手術前じゃん

その後、AさんとSさんが面会に来て、タバスコをお土産に置いて行った
入院中絶対使わないだろうと思っての狼藉であろうが、これは私に対する挑戦であり、使わなければ”勝ち負けで言うところの負け”である
そんなワケで、本日からお食事が闇雲にスパイシーになる事になった

10月30日
今日から点滴代わりの薬が支給される
しかし、病院って奴は念入りに化膿止めを施すんだねぇ

本日は集団回診の日である
医師に素通りされる
面白みに欠ける症状だって事はわかるが、もうちょっと情熱的に見てくれや

最近どうも車椅子の左右バランスがおかしい
アライメントでも狂ってるのか?
まあ、レンタル受付をばっくれて、病棟の車椅子を借り続けてる立場なんで文句は言えんが

本日の足曲げは55度に挑戦
50分の放置の末、55度の角度をクリア

クリア後、車椅子に乗るまでの短い間、看護婦に唆され左足で立ってみようとした
おお、立てるじゃん
でも、まだふらふらするんで、これ以上はやめておく事にした
なお、歩くのもOKなんだとさ

車椅子がおかしいので交換してもらう
これであと10年は戦える

洗髪してもらう
自分で出来ないのが歯がゆい

メシの準備中、テーブルを膝にヒットさせてしまい悶絶する
痛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!
食事後経過すること1時間、朝支給された薬を飲み忘れていることに気づいたんで、あわてて飲んだ

幸くんが面会に来た
わしが優雅に事故を起こしている中、時を同じくして車の事故を起こしていたらしい
ここまではバスで来たそうだが、ご苦労様っす
とりあえず場所を1Fに移し、売店だのなんだのをひとしきりうろつき、腰を落ち着ける
そんな折、職場のMさんに1Fで遭遇した
面会に来たんだが、拙者がいないんでお見舞いの本の山を置いて帰るところだったらしい
丁重に謝辞を述べ、Mさんを見送った
んで、病室に戻る
そこで、膝に幸君がおごってくれたジュースの缶がヒットするというアクシデンタル発生
本日二度目であり、あと二度ヒットを出せば猛打賞である
なんでまぁ今日に限ってもう・・・
そういったハプニングを乗り越え、幸君が帰宅してった

あとはまぁ、寝るまでの間は、あいも変らぬ日常が繰り返された

Mさんが持ってきてくれた本は京極夏彦関連のレンガほどある文庫および小説や、陰陽師モノ
それこそ入院中に読破できるかどうかも疑わしい量を持ってきてくれた

なお、当然だが、この日はこれ以上膝になにかがヒットすることは無かった
猛打賞ならず、である
いや、期待していたワケではないんだが・・・

10月31日
メシだの薬だのを済ませ、消毒をする
ギプスは術後2週間で外すという事を聞いた
結構早いんだねぇ

その後は足曲げなんぞする
70度に設定してもらい、曲げられること50分
んで、計測してみると64度だった
初めて設定値と計測値が違ったよ、オイ
再手術の目安である90度までちゃんと曲がるのかが、えらい不安である

午後になり、暇なんで寝てたら問診なんぞされる
明日レントゲンだとの事

Iさんと、移る部屋の下見に行く
おいおいおいおい、まだ工事してるやん
これで明日移れるのかよ
えらく不安になった

あとは特にこれといったイベントも無く、この日の行動は終了となった

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